原点から出直すしかない「アステラス製薬」
世界ランキングは下がるばかりの現在地
2024年6月15日号
「リストラとパテントクリフはアステラスのもはや“文化”だな」
国内製薬業界「再編」の口火を切った、山之内製薬と藤沢薬品が合併に正式合意して早くも20年。社の内外にはこんな冗談ともつかない悲憤が渦巻いている。「日本発のグローバル製薬企業」と自称したうえで、世界で「ベスト10に入る。なれると確信している」と怪気炎を上げたあの頃が懐かしい。
確かに経営統合時、およそ8000億円だった医療用医薬品の売上高は倍の約1兆6000億円に増え、海外売上高比率も8割を超えている。しかし、ランキング的には当時の17位から十指に入るどころか逆に順位を下げ、足元は23位へとダウンした。仮に合併に踏み切らなかったら、下手すれば競合に併呑されていたかもしれないとはいえ、清水の舞台から飛び降りるかのような経営決断は、頭で描いた通りの未来をもたらしたわけではなか...
「リストラとパテントクリフはアステラスのもはや“文化”だな」
国内製薬業界「再編」の口火を切った、山之内製薬と藤沢薬品が合併に正式合意して早くも20年。社の内外にはこんな冗談ともつかない悲憤が渦巻いている。「日本発のグローバル製薬企業」と自称したうえで、世界で「ベスト10に入る。なれると確信している」と怪気炎を上げたあの頃が懐かしい。
確かに経営統合時、およそ8000億円だった医療用医薬品の売上高は倍の約1兆6000億円に増え、海外売上高比率も8割を超えている。しかし、ランキング的には当時の17位から十指に入るどころか逆に順位を下げ、足元は23位へとダウンした。仮に合併に踏み切らなかったら、下手すれば競合に併呑されていたかもしれないとはいえ、清水の舞台から飛び降りるかのような経営決断は、頭で描いた通りの未来をもたらしたわけではなかった
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