財界論
企業献金は社会貢献か(上)
第45回 かつては“自由社会の保険料”
茨城大学名誉教授 古賀純一郎
2024年6月15日号
政治資金パーティー収入のキックバック(還流)・裏金騒動を機にあまりに酷すぎる政治資金の杜撰さ、不透明さが判明した。ピーク時に年間300億円を超えた自民党に対する献金に半世紀前は「政治はカネがかかるが、かけすぎると民主主義が滅ぶ」(土光敏夫経団連会長)などの手厳しい批判が財界から飛び出していた。自民党に対しても「この程度の政治家しか育てられなかった不明を恥じる」(櫻田武日経連会長)と叱責、自責の声があがったこともある。
最近はどうだろうか。猛反省を求める声さえも湧き上がらない。これでは増長する一方ではないのか。「献金は社会貢献」と正当化する最近の主張と合わせて財界のスタンスを上下で考察した。
「民主政治を適切に維持していくためには相応のコストがかかる。クリーンな政治寄附は企業の社会貢献の一環として重要」
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政治資金パーティー収入のキックバック(還流)・裏金騒動を機にあまりに酷すぎる政治資金の杜撰さ、不透明さが判明した。ピーク時に年間300億円を超えた自民党に対する献金に半世紀前は「政治はカネがかかるが、かけすぎると民主主義が滅ぶ」(土光敏夫経団連会長)などの手厳しい批判が財界から飛び出していた。自民党に対しても「この程度の政治家しか育てられなかった不明を恥じる」(櫻田武日経連会長)と叱責、自責の声があがったこともある。
最近はどうだろうか。猛反省を求める声さえも湧き上がらない。これでは増長する一方ではないのか。「献金は社会貢献」と正当化する最近の主張と合わせて財界のスタンスを上下で考察した。
「民主政治を適切に維持していくためには相応のコストがかかる。クリーンな政治寄附は企業の社会貢献の一環として重要」
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