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生きるために「闘う」

がん患者団体活動の軌跡⑬利用目的説明なしの患者調査

ジャーナリスト 出河雅彦

2024年6月15日号

 前回は、2018年6月に設立された「滋賀医科大学前立腺癌小線源治療患者会」(以下、「患者会」)が滋賀医大病院での岡本圭生医師の小線源治療継続のために行った行政機関への要請や署名活動について紹介した。今回は、患者会が追及した、滋賀医大泌尿器科学講座の河内明宏教授らの「不正行為」について取り上げる。  そのひとつは、滋賀医大病院泌尿器科が前立腺がん治療のために同病院に入院した患者に利用目的を説明しないまま性機能などに関する調査票への記入を求めていた問題である。  この調査票は「FACT-P」という、患者に生活の質(QOL)を尋ねるものである。質問は大きく分けて「身体症状」「社会的・家族との関係」「精神的状態」「活動状況」「その他心配な点」からなる。具体的には、「体に力が入らない感じがする」「友人たちを身近に感じる」「悲しいと感じる...  前回は、2018年6月に設立された「滋賀医科大学前立腺癌小線源治療患者会」(以下、「患者会」)が滋賀医大病院での岡本圭生医師の小線源治療継続のために行った行政機関への要請や署名活動について紹介した。今回は、患者会が追及した、滋賀医大泌尿器科学講座の河内明宏教授らの「不正行為」について取り上げる。  そのひとつは、滋賀医大病院泌尿器科が前立腺がん治療のために同病院に入院した患者に利用目的を説明しないまま性機能などに関する調査票への記入を求めていた問題である。  この調査票は「FACT-P」という、患者に生活の質(QOL)を尋ねるものである。質問は大きく分けて「身体症状」「社会的・家族との関係」「精神的状態」「活動状況」「その他心配な点」からなる。具体的には、「体に力が入らない感じがする」「友人たちを身近に感じる」「悲しいと感じる」「

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