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2024年6月15日号

ASCO、製薬各社が最新がん治療研究データを披露  米国臨床腫瘍学会(ASCO)の24年年次総会がシカゴで開催された。参加者は最新の臨床がん研究について知見を共有し、議論を行った。標的療法や免疫療法、新技術の活用を含む治療の進歩、患者のQOLと転帰の改善に関する研究などが主なトピックとなった。  英アストラゼネカは抗体薬物複合体「エンハーツ」の最新データについて、内分泌療法後に病状が悪化した女性で、乳がんの進行を約5ヵ月遅らせたと発表した。エンハーツ投与患者は、がんが悪化するまでの期間中央値が13.2ヵ月だったのに対し、化学療法を受けた患者は8.1ヵ月だった。エンハーツが標的とするHER2のレベルが低い患者と超低レベル の患者でも同様の結果が得られた。  乳がん患者の約70%はホルモン受容体陽性で、最初はエストロゲンなどのホルモンを... ASCO、製薬各社が最新がん治療研究データを披露  米国臨床腫瘍学会(ASCO)の24年年次総会がシカゴで開催された。参加者は最新の臨床がん研究について知見を共有し、議論を行った。標的療法や免疫療法、新技術の活用を含む治療の進歩、患者のQOLと転帰の改善に関する研究などが主なトピックとなった。  英アストラゼネカは抗体薬物複合体「エンハーツ」の最新データについて、内分泌療法後に病状が悪化した女性で、乳がんの進行を約5ヵ月遅らせたと発表した。エンハーツ投与患者は、がんが悪化するまでの期間中央値が13.2ヵ月だったのに対し、化学療法を受けた患者は8.1ヵ月だった。エンハーツが標的とするHER2のレベルが低い患者と超低レベル の患者でも同様の結果が得られた。  乳がん患者の約70%はホルモン受容体陽性で、最初はエストロゲンなどのホルモンを阻

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