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史上最高(6億円超)の薬をFDAが承認

2024年6月15日号

 米国食品医薬品局(FDA)は3月、異染性白質ジストロフィーに対する新遺伝子治療薬「レンメルディ」を承認した。1回の治療で一生涯効果が持続するという優れものだが、卸売価格が日本円で約6億3750万円とベラボウに高い。昨年承認された「ヘメジェニックス」の5億2500万円を超えるもので、世界一高価な医薬品となる。 治療対象となるジストロフィはとにかく恐ろしい神経障害で、小児を襲い、話す能力や歩く能力を奪い、約半数は死亡し、残りは植物状態に。被験者は見事に成長を遂げている。 日本での最高薬価は「ゾルゲンスマ」の1億6700万円で、やはり遺伝子治療薬である。 高額な医療技術が社会保障制度の持続可能性を損なうとの意見があるが、がんや稀少疾患などで効果があるものを、高額であるから公的保険から外すというのは共助役割の否定だ。 とはいえ、団塊世代が後期高齢者になり介護費用...  米国食品医薬品局(FDA)は3月、異染性白質ジストロフィーに対する新遺伝子治療薬「レンメルディ」を承認した。1回の治療で一生涯効果が持続するという優れものだが、卸売価格が日本円で約6億3750万円とベラボウに高い。昨年承認された「ヘメジェニックス」の5億2500万円を超えるもので、世界一高価な医薬品となる。 治療対象となるジストロフィはとにかく恐ろしい神経障害で、小児を襲い、話す能力や歩く能力を奪い、約半数は死亡し、残りは植物状態に。被験者は見事に成長を遂げている。 日本での最高薬価は「ゾルゲンスマ」の1億6700万円で、やはり遺伝子治療薬である。 高額な医療技術が社会保障制度の持続可能性を損なうとの意見があるが、がんや稀少疾患などで効果があるものを、高額であるから公的保険から外すというのは共助役割の否定だ。 とはいえ、団塊世代が後期高齢者になり介護費用も膨

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