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高齢者のがん薬物治療⑩

第135回 多発性骨髄腫とCARーT療法の現状

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2024年7月1日号

 多発性骨髄腫には高齢者を対象にするだけでも、さまざまな治療法や新薬がある。ただ、臨床現場では苦闘が続いている。再発または難治性多発性骨髄腫の考慮すべきポイントのひとつとして「治療開始時期」がある。Mタンパク質の増加量がひとつの指標ポイントとなっており、ここが判明すれば早期の治療開始が望ましい。  その一翼を担うのが、CAR-T細胞療法だ。CAR-T療法は悪性リンパ腫(5月15日号)でも触れたが、実のところ、年間何人の患者がCAR-T療法を受けている(疾患別、年代別、治療レジメン、治療のどの時点で導入されているか)といった情報は現時点で見つからなかった。厚生労働省のNDBオープンデータを除いても、項目と薬価は記されているが、それ以外の数値は空白だった。あくまで筆者の印象だが、多発性骨髄腫で最も多く使われているように見える。  費用に関し...  多発性骨髄腫には高齢者を対象にするだけでも、さまざまな治療法や新薬がある。ただ、臨床現場では苦闘が続いている。再発または難治性多発性骨髄腫の考慮すべきポイントのひとつとして「治療開始時期」がある。Mタンパク質の増加量がひとつの指標ポイントとなっており、ここが判明すれば早期の治療開始が望ましい。  その一翼を担うのが、CAR-T細胞療法だ。CAR-T療法は悪性リンパ腫(5月15日号)でも触れたが、実のところ、年間何人の患者がCAR-T療法を受けている(疾患別、年代別、治療レジメン、治療のどの時点で導入されているか)といった情報は現時点で見つからなかった。厚生労働省のNDBオープンデータを除いても、項目と薬価は記されているが、それ以外の数値は空白だった。あくまで筆者の印象だが、多発性骨髄腫で最も多く使われているように見える。  費用に関しては

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