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薬のおカネを議論しよう

生活習慣病管理料における食事計画

第116回

医療ガバナンス研究所医師  谷本哲也

2024年7月1日号

 この6月から診療報酬改定により、糖尿病・高血圧・脂質異常症が主病で算定を取る場合、特定疾患療養管理料から生活習慣管理料への移行が始まった。受診時には初回のみ、療養計画書に基づいて説明し、署名による同意を得る作業が医療者側には必要になった。 「生活習慣病を中心とした管理料、処方箋料等の再編等の効率化・適正化」が掲げられ、従来の生活習慣病管理料(Ⅰ)に加え、「生活習慣病管理料(Ⅱ)」が新設された。(Ⅰ)は検査・注射・病理診断が包括範囲に含まれ、(Ⅱ)は出来高(検査等を包括しない)を算定することになるため、実際は後者を選択することが多い。  この生活習慣病管理料(Ⅱ)の保険点数は333点となっている。この算定は医療機関の経営上、死活問題となるため、導入前にはちょっとした騒ぎになった。療養計画書が準備できなかったり、患者からの同意...  この6月から診療報酬改定により、糖尿病・高血圧・脂質異常症が主病で算定を取る場合、特定疾患療養管理料から生活習慣管理料への移行が始まった。受診時には初回のみ、療養計画書に基づいて説明し、署名による同意を得る作業が医療者側には必要になった。 「生活習慣病を中心とした管理料、処方箋料等の再編等の効率化・適正化」が掲げられ、従来の生活習慣病管理料(Ⅰ)に加え、「生活習慣病管理料(Ⅱ)」が新設された。(Ⅰ)は検査・注射・病理診断が包括範囲に含まれ、(Ⅱ)は出来高(検査等を包括しない)を算定することになるため、実際は後者を選択することが多い。  この生活習慣病管理料(Ⅱ)の保険点数は333点となっている。この算定は医療機関の経営上、死活問題となるため、導入前にはちょっとした騒ぎになった。療養計画書が準備できなかったり、患者からの同意が

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