そこが知りたい はい、いでがわですが
生きるために「闘う」
がん患者団体活動の軌跡⑭カルテの無断閲覧
ジャーナリスト 出河雅彦
2024年7月1日号
滋賀医科大学医学部附属病院
前回は、滋賀医科大学泌尿器科学講座の河内明宏教授が前立腺がん患者に性機能などを尋ねる調査を、患者に利用目的を説明しないまま行っていた問題を紹介した。今回は、滋賀医大病院での岡本圭生医師の小線源治療継続を求めて2018年6月に設立された「滋賀医科大学前立腺癌小線源治療患者会」(以下、「患者会」)が追及したもうひとつの「不正行為」について取り上げる。それは、河内教授らが岡本医師の患者のカルテを無断で閲覧していた問題である。
閲覧されたのは岡本医師の小線源治療を受けた約1000人のカルテで、閲覧していたのは滋賀医大病院泌尿器科科長である河内教授と同科医師、松末吉隆病院長、医療サービス課の事務職員だった。
岡本医師が自分の患者の電子カルテが泌尿器科の医師らに閲覧された履歴があることに...
滋賀医科大学医学部附属病院
前回は、滋賀医科大学泌尿器科学講座の河内明宏教授が前立腺がん患者に性機能などを尋ねる調査を、患者に利用目的を説明しないまま行っていた問題を紹介した。今回は、滋賀医大病院での岡本圭生医師の小線源治療継続を求めて2018年6月に設立された「滋賀医科大学前立腺癌小線源治療患者会」(以下、「患者会」)が追及したもうひとつの「不正行為」について取り上げる。それは、河内教授らが岡本医師の患者のカルテを無断で閲覧していた問題である。
閲覧されたのは岡本医師の小線源治療を受けた約1000人のカルテで、閲覧していたのは滋賀医大病院泌尿器科科長である河内教授と同科医師、松末吉隆病院長、医療サービス課の事務職員だった。
岡本医師が自分の患者の電子カルテが泌尿器科の医師らに閲覧された履歴があることに気づ
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