医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

R&D費はもはや売上高の何%の時代ではない

第208回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2024年7月15日号

 下の図1は23年の大手製薬企業のうち、R&D(研究開発)費に70億ドル以上を投じた大手11社のR&D費と医薬品売上高に対するR&D比率を見たもの。最近のR&D費の規模を見るため、表1・2では22年と23年のR&D費が10億ドル以上だったメーカーとその比率を示した。  1位の米メルク(MSD)は製薬企業として過去最大の305億ドルを投じ、医薬品売上高に対するR&D比率は57%に達した。これほどのR&D費となったのはまだ販売する製品を持たないベンチャーの大型買収の多くをIP(インプロセス)R&D費に入れているためだ。ブリストル・マイヤーズスクイブは23年には102億ドルで22.7%とそれほど多くないが、24年1Qには再び大型買収でR&D費を156億ドル計上しており、1Qは純損失が売上高と同等の▲119億ドルとなった。  大手がなぜそこまでして巨額の買収をするのかと言...  下の図1は23年の大手製薬企業のうち、R&D(研究開発)費に70億ドル以上を投じた大手11社のR&D費と医薬品売上高に対するR&D比率を見たもの。最近のR&D費の規模を見るため、表1・2では22年と23年のR&D費が10億ドル以上だったメーカーとその比率を示した。  1位の米メルク(MSD)は製薬企業として過去最大の305億ドルを投じ、医薬品売上高に対するR&D比率は57%に達した。これほどのR&D費となったのはまだ販売する製品を持たないベンチャーの大型買収の多くをIP(インプロセス)R&D費に入れているためだ。ブリストル・マイヤーズスクイブは23年には102億ドルで22.7%とそれほど多くないが、24年1Qには再び大型買収でR&D費を156億ドル計上しており、1Qは純損失が売上高と同等の▲119億ドルとなった。  大手がなぜそこまでして巨額の買収をするのかと言え

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