医薬経済オンライン

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変革期迎えた中国医薬品業界

支払い期間短縮は常態化するか

第87回 医薬品企業には朗報だが

シード・プランニング 沈友敏

2024年7月15日号

 中国では、ビジネスにおいて、売掛金がなかなか支払ってもらえないということがよくある。買い手側の資金繰りが苦しいというわけではない。「支払いを遅らせて流動資金をストックする」と考える買い手側が少なくないのだ。これは、売り手側にとって、頭を悩ませられる問題だ。  今回は、国家医療保障局(NHSA=医薬品の保険収載や医薬品の価格政策などを担当する行政機関)が推進している医療保険基金と医薬品企業(医薬品卸及び製薬企業)との直接決済について、取り上げてみたい。  NHSAが5月30日に「医薬品の代金支払い期間が180日から30日に短縮」(以下、推進事例)という事例を公表した。これは全国の地方医療保障局においても実施を推進している。  中国では、医薬品の入札制度や量的購買が実施されて以降、医療機関が医薬品の購入代金を適時支払うこと...  中国では、ビジネスにおいて、売掛金がなかなか支払ってもらえないということがよくある。買い手側の資金繰りが苦しいというわけではない。「支払いを遅らせて流動資金をストックする」と考える買い手側が少なくないのだ。これは、売り手側にとって、頭を悩ませられる問題だ。  今回は、国家医療保障局(NHSA=医薬品の保険収載や医薬品の価格政策などを担当する行政機関)が推進している医療保険基金と医薬品企業(医薬品卸及び製薬企業)との直接決済について、取り上げてみたい。  NHSAが5月30日に「医薬品の代金支払い期間が180日から30日に短縮」(以下、推進事例)という事例を公表した。これは全国の地方医療保障局においても実施を推進している。  中国では、医薬品の入札制度や量的購買が実施されて以降、医療機関が医薬品の購入代金を適時支払うことが

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