医薬経済オンライン

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読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー

それぞれの最期をみつめる

第245回

大西一幸

2024年7月15日号

いのちのそばで 野の花診療所からの最終便 徳永進著 朝日新聞出版 2024年2月刊  読書は引き続いて死の前線にいる医師の語りを択ぶ。前回は在宅死を見続けている小堀鷗一郎さんだったが、今回は徳永進さん。両者とも高名な医師で、このコラムで著書を読むのはいずれも2回目だ。小堀さんに続いて、今回も敬称は略させていただく。  小堀は首都圏の基幹病院の院長も務めた外科医だったが、民間病院に転じてからは在宅医療に専念、在宅死のあり方に関して独自の信念を発信している。徳永は地方の基幹病院内科医から、01年にホスピスケアを行う「野の花診療所」を開業した。キャリア、年齢はかなり違う。死を前にした患者への寄り添いに関する思いやアプローチも異なるが、読後に感じる2人へのリスペクトの質は同じである。  私自身は在宅... いのちのそばで 野の花診療所からの最終便 徳永進著 朝日新聞出版 2024年2月刊  読書は引き続いて死の前線にいる医師の語りを択ぶ。前回は在宅死を見続けている小堀鷗一郎さんだったが、今回は徳永進さん。両者とも高名な医師で、このコラムで著書を読むのはいずれも2回目だ。小堀さんに続いて、今回も敬称は略させていただく。  小堀は首都圏の基幹病院の院長も務めた外科医だったが、民間病院に転じてからは在宅医療に専念、在宅死のあり方に関して独自の信念を発信している。徳永は地方の基幹病院内科医から、01年にホスピスケアを行う「野の花診療所」を開業した。キャリア、年齢はかなり違う。死を前にした患者への寄り添いに関する思いやアプローチも異なるが、読後に感じる2人へのリスペクトの質は同じである。  私自身は在宅で

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