医薬経済オンライン

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NOTEBOOK-こぼれ話

倒産した会社の雑誌でモニター?

2024年7月15日号

 MR自身というより、MRを監督する立場の担当者が毎年震え上がっているだろう。厚生労働省の医薬局監視指導・麻薬対策課が三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託している「医療用医薬品の販売情報提供活動監視事業」の中身だ。7月4日、厚労省は23(令和5)年度報告書を公表した。 今回は飛ぶ鳥を落とす勢いの肥満関連でこんな事例があったことを紹介した。MRが適応外の「抗肥満で使用されることを想定している。海外では抗肥満に対して投与量の多い規格が使われている」と回答したというものだ。GLP-1受容体作動薬とみられるが、医療従事者から適応外使用について質問を受けたわけでもなく、そもそも糖尿病治療薬として体重減少は注意すべき「副作用」のはずであり、報告書では「有効性のみを強調した事例」として問題視した。 米国ほど肥満症は深刻ではないが、日本でも糖尿病患者が「飲むと痩せる...  MR自身というより、MRを監督する立場の担当者が毎年震え上がっているだろう。厚生労働省の医薬局監視指導・麻薬対策課が三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託している「医療用医薬品の販売情報提供活動監視事業」の中身だ。7月4日、厚労省は23(令和5)年度報告書を公表した。 今回は飛ぶ鳥を落とす勢いの肥満関連でこんな事例があったことを紹介した。MRが適応外の「抗肥満で使用されることを想定している。海外では抗肥満に対して投与量の多い規格が使われている」と回答したというものだ。GLP-1受容体作動薬とみられるが、医療従事者から適応外使用について質問を受けたわけでもなく、そもそも糖尿病治療薬として体重減少は注意すべき「副作用」のはずであり、報告書では「有効性のみを強調した事例」として問題視した。 米国ほど肥満症は深刻ではないが、日本でも糖尿病患者が「飲むと痩せるよ

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