都内から横須賀に移転する中央医療学園の「勝算」

放射線技師を養成する「大学」新設

2024年8月1日号

　放射線技師を育てる中央医療技術専門学校（学校法人中央医療学園）が神奈川県横須賀市に大学化して移転する、と発表した。同校は全国の医療機関でレントゲンが普及し放射線技師が必要とされた1959（昭和34）年に「中央診療エックス線技師養成所（旧厚生省指定）」として設立された老舗の専門学校。81年に現在の校名に変わり旧文部省指定になったが、以来、7500人の放射線技師を送り出し、今日では放射線技師の10人に1人は同校の卒業生と言われるほどだ。　この中央医療技術専門学校が4年制の大学化をめざすのは、「診療放射線も年々、知識や技術が高度になり、もはや3年制の専門学校では教育、技術の習得が難しくなってきたから」と説明する。実際、10年前には放射線技師を養成してきた4年制大学は13校に過ぎなかったが、現在は3倍弱の36校に増加している。技術の進歩に応じて国家試験も... 　放射線技師を育てる中央医療技術専門学校（学校法人中央医療学園）が神奈川県横須賀市に大学化して移転する、と発表した。同校は全国の医療機関でレントゲンが普及し放射線技師が必要とされた1959（昭和34）年に「中央診療エックス線技師養成所（旧厚生省指定）」として設立された老舗の専門学校。81年に現在の校名に変わり旧文部省指定になったが、以来、7500人の放射線技師を送り出し、今日では放射線技師の10人に1人は同校の卒業生と言われるほどだ。　この中央医療技術専門学校が4年制の大学化をめざすのは、「診療放射線も年々、知識や技術が高度になり、もはや3年制の専門学校では教育、技術の習得が難しくなってきたから」と説明する。実際、10年前には放射線技師を養成してきた4年制大学は13校に過ぎなかったが、現在は3倍弱の36校に増加している。技術の進歩に応じて国家試験も難し

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