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上昌広の日本医療の診立て

「歴史と文化」を学び自らを考える

第47回 野球エリートから米国留学を決断した高校生のバイタリティ

医療ガバナンス研究所理事長

2024年8月1日号

 学問とは何のためにやるのか。その目的のひとつが、自らを知ることだ。私は、このことを学生や若手医師を指導する際に繰り返す。今夏、米カリフォルニア州のベサント・ヒル高校の櫻井裕太君が、医療ガバナンス研究所でインターンを経験した。彼にも、この課題を与えた。  櫻井君は茨城県出身。私が彼と知り合ったのは、同郷の元競輪選手で、アテネ五輪自転車競技で銀メダルを獲得した長塚智広さんの紹介だ。お父上と長塚さんが知り合いらしい。  お父上は、名門天理高校の野球部のOBで、コーチを務めた。昨春、櫻井君も天理高校に入学し、野球部に入った。だが、違和感を抱いたようだ。野球よりも勉学がやりたくなり、天理高校を退学した。「是非、海外で学びたい」と両親を説得し、昨秋から米国に留学した。  両親も、さぞ、驚いたことだろう。野球エリートの...  学問とは何のためにやるのか。その目的のひとつが、自らを知ることだ。私は、このことを学生や若手医師を指導する際に繰り返す。今夏、米カリフォルニア州のベサント・ヒル高校の櫻井裕太君が、医療ガバナンス研究所でインターンを経験した。彼にも、この課題を与えた。  櫻井君は茨城県出身。私が彼と知り合ったのは、同郷の元競輪選手で、アテネ五輪自転車競技で銀メダルを獲得した長塚智広さんの紹介だ。お父上と長塚さんが知り合いらしい。  お父上は、名門天理高校の野球部のOBで、コーチを務めた。昨春、櫻井君も天理高校に入学し、野球部に入った。だが、違和感を抱いたようだ。野球よりも勉学がやりたくなり、天理高校を退学した。「是非、海外で学びたい」と両親を説得し、昨秋から米国に留学した。  両親も、さぞ、驚いたことだろう。野球エリートの道

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