医薬経済オンライン

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読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー

正常な忘却、病的な忘却

大西一幸

2024年8月1日号

忘却の効用 「忘れること」で脳は何を得るのか スコット・A・スモール 寺町朋子訳 白揚社/2024年5月刊  忘れる、忘れた、そのワードにまつわるいろんな記憶は、ほとんどの人が持っているはずだ。高齢化が進むにつれ、「忘れる」話題は物忘れジョークから深刻な認知症まで、情報社会でのシェアが急速に拡大している。書店には物忘れ対策のハウツー本が溢れ、認知症介護のハウツーも増え始めた。23年で65歳以上人口は3623万人、全人口の29.1%、75歳以上人口は2005万人、16.1%といった数字を眺めると、わかっていてもため息が出る。認知症患者はすでに1000万人を超えているというデータすらある。将来的には高齢者の4割以上が認知症になる。  私も後期高齢者だが、今では常態的に認知症へのカウントダウンが始まっているようで不安を隠せ... 忘却の効用 「忘れること」で脳は何を得るのか スコット・A・スモール 寺町朋子訳 白揚社/2024年5月刊  忘れる、忘れた、そのワードにまつわるいろんな記憶は、ほとんどの人が持っているはずだ。高齢化が進むにつれ、「忘れる」話題は物忘れジョークから深刻な認知症まで、情報社会でのシェアが急速に拡大している。書店には物忘れ対策のハウツー本が溢れ、認知症介護のハウツーも増え始めた。23年で65歳以上人口は3623万人、全人口の29.1%、75歳以上人口は2005万人、16.1%といった数字を眺めると、わかっていてもため息が出る。認知症患者はすでに1000万人を超えているというデータすらある。将来的には高齢者の4割以上が認知症になる。  私も後期高齢者だが、今では常態的に認知症へのカウントダウンが始まっているようで不安を隠せな

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