話題の焦点
殿様枕(高い)は危険
2024年8月1日号
戦国時代は敵の襲来に備えて、遠くの音が聞こえるよう地面に近く枕を低くして寝ていた。戦いが終わると、ことわざにあるように安心して「枕を高くして眠る」という習慣があった。 だが今は科学の時代、高き枕の安心は見事に逆転、要注意事項になってしまった。 研究発表したのは国立循環器病研究センターで、12cm以上は「高い」、15cm以上は「極端に高い」と分析、警鐘を鳴らした。高い枕で眠る人ほど脳卒中(特発性椎骨動脈離)の発症リスクが高いことを発見「殿様枕症候群」と称し、注意を呼びかけた。 きつい姿勢を取り続けていると、椎骨動脈がつぶれやすく血流が脳に行き難くなり、めまいや吐き気を起こしやすくなる。寝た時の視線が真上かやや下程度が最良という。 江戸時代の文献に「寿命三寸楽四寸」との記載がある。つまり「12cm程度の高い枕は髪型が崩れず楽だが、9cm程度の枕が早死にし...
戦国時代は敵の襲来に備えて、遠くの音が聞こえるよう地面に近く枕を低くして寝ていた。戦いが終わると、ことわざにあるように安心して「枕を高くして眠る」という習慣があった。 だが今は科学の時代、高き枕の安心は見事に逆転、要注意事項になってしまった。 研究発表したのは国立循環器病研究センターで、12cm以上は「高い」、15cm以上は「極端に高い」と分析、警鐘を鳴らした。高い枕で眠る人ほど脳卒中(特発性椎骨動脈離)の発症リスクが高いことを発見「殿様枕症候群」と称し、注意を呼びかけた。 きつい姿勢を取り続けていると、椎骨動脈がつぶれやすく血流が脳に行き難くなり、めまいや吐き気を起こしやすくなる。寝た時の視線が真上かやや下程度が最良という。 江戸時代の文献に「寿命三寸楽四寸」との記載がある。つまり「12cm程度の高い枕は髪型が崩れず楽だが、9cm程度の枕が早死にしな
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