ヘルスケア業界「同族企業」を覆う将来不安
体制揺るがす「一寸先は闇」の事例相次ぐ
2024年8月15日号
「一寸先は闇」とは明日、何が起きてもおかしくないとされる日本の政界特有のランダムさを示した至言とされる。ところが、科学と統計学のうえに堅牢な事業の伽藍を築いているはずのヘルスケア業界においても、将来をにわかに見通せなくなる事案がこのところ、立て続けに起きている。直接の引き金はさまざまだが、皆に通底する要素も感じられ、不気味な兆候と言える。政治と同様、土台部分の根腐れがいよいよ進んできているのかも知れない。
例えば「アベノミクス」が成長戦略のひとつとして掲げた再生医療の象徴として、15年に条件・期限付きで承認されたテルモの再生医療等製品「ハートシート」や、同じく19年に“仮承認”されたアンジェスの慢性動脈閉塞症治療薬「コラテジェン」だ。当初から曰く付きの申請案件と目されてきたため、直近の展開自体には驚きはない。深刻なのはむしろ、日...
「一寸先は闇」とは明日、何が起きてもおかしくないとされる日本の政界特有のランダムさを示した至言とされる。ところが、科学と統計学のうえに堅牢な事業の伽藍を築いているはずのヘルスケア業界においても、将来をにわかに見通せなくなる事案がこのところ、立て続けに起きている。直接の引き金はさまざまだが、皆に通底する要素も感じられ、不気味な兆候と言える。政治と同様、土台部分の根腐れがいよいよ進んできているのかも知れない。
例えば「アベノミクス」が成長戦略のひとつとして掲げた再生医療の象徴として、15年に条件・期限付きで承認されたテルモの再生医療等製品「ハートシート」や、同じく19年に“仮承認”されたアンジェスの慢性動脈閉塞症治療薬「コラテジェン」だ。当初から曰く付きの申請案件と目されてきたため、直近の展開自体には驚きはない。深刻なのはむしろ、日本
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