医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

24年の抗がん剤市場の伸びは5~6%に鈍化

第209回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2024年8月15日号

 8月5日に新型コロナウイルスワクチンの「コミナティ」を創製したドイツのビオンテックが上半期決算を発表した。それによると、コミナティの売上げ急減により、上半期の売上高は▲78%の3億1630万ユーロ(上半期平均レートで約520億円)と急減した。純損失が同じ円換算で▲1846億円に上る。コミナティが新しい変異株に対応しても、今となっては数千億円の売上げは期待できない。  そのため、ビオンテックは開発の中心に市場が世界最大のがん分野を置いており、決算発表のプレゼンでは、「複数のモダリティと差別化された新規・非特異的な治療法の組み合わせによるがんに対する潜在的治癒可能性のあるアプローチに向けて」と題し、さまざまな組み合わせのがん製品の開発の方向性を示している。例として、mRNAのがんワクチン+免疫腫瘍薬アテゾリズマブ(テセントリク)、ADC(抗体薬物複合体...  8月5日に新型コロナウイルスワクチンの「コミナティ」を創製したドイツのビオンテックが上半期決算を発表した。それによると、コミナティの売上げ急減により、上半期の売上高は▲78%の3億1630万ユーロ(上半期平均レートで約520億円)と急減した。純損失が同じ円換算で▲1846億円に上る。コミナティが新しい変異株に対応しても、今となっては数千億円の売上げは期待できない。  そのため、ビオンテックは開発の中心に市場が世界最大のがん分野を置いており、決算発表のプレゼンでは、「複数のモダリティと差別化された新規・非特異的な治療法の組み合わせによるがんに対する潜在的治癒可能性のあるアプローチに向けて」と題し、さまざまな組み合わせのがん製品の開発の方向性を示している。例として、mRNAのがんワクチン+免疫腫瘍薬アテゾリズマブ(テセントリク)、ADC(抗体薬物複合体)+

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