ヒトゲノム編集の指針 | 医薬経済オンライン

変革期迎えた中国医薬品業界

ヒトゲノム編集の指針

第88回　ヒト胚用いた生殖は「厳禁」だが

シード・プランニング　沈友敏

2024年8月15日号

　世界で初めてゲノム編集を施した受精卵から双子の女子が誕生したとする論文が、中国の科学者である賀建奎（がけんけい）氏によって18年11月26日に発表された。当時、このニュースは世界を震撼させた。「常軌を逸している」「反人類的な実験」「越えてはいけない一線への挑戦」といった非難が殺到した。　この双子の誕生は事実なのか、捏造なのか、ゲノム編集は本当に成功したのか、そうであれば双子はどこにいるのか……。真相は謎に包まれており、未だに解明されていない。　その後、賀氏は、広東省深圳市南山区人民法院によって、「ゲノム編集技術をヒトの生殖補助医療に適用した」として、「非法行医」（医師免許を持たない無資格者による医療行為）という罪で罰せられた。19年12月30日に懲役3年、罰金300万元（約6000万円）の判決が下されている。　さて、今... 　世界で初めてゲノム編集を施した受精卵から双子の女子が誕生したとする論文が、中国の科学者である賀建奎（がけんけい）氏によって18年11月26日に発表された。当時、このニュースは世界を震撼させた。「常軌を逸している」「反人類的な実験」「越えてはいけない一線への挑戦」といった非難が殺到した。　この双子の誕生は事実なのか、捏造なのか、ゲノム編集は本当に成功したのか、そうであれば双子はどこにいるのか……。真相は謎に包まれており、未だに解明されていない。　その後、賀氏は、広東省深圳市南山区人民法院によって、「ゲノム編集技術をヒトの生殖補助医療に適用した」として、「非法行医」（医師免許を持たない無資格者による医療行為）という罪で罰せられた。19年12月30日に懲役3年、罰金300万元（約6000万円）の判決が下されている。　さて、今回

有料会員限定

会員登録（有料）
この記事をお読みいただくためには、会員登録（有料）が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
１ユーザーごとの登録をお願い致します。（1ユーザー１アカウントです）

googleAdScence

HOTワード一覧

googleAdScence