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医政羅針盤

医師の働き方改革と集中治療室

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2024年8月15日号

 24年度診療報酬改定は、高度急性期の病院にも大きな影響をもたらしている。それは、特定集中治療室(ICU)管理料や新生児特定集中治療室(NICU)管理料などの施設基準を点数の低い下位ランクに落とさざるを得ない病院が多く出ているからだ。  ICUの施設基準では、専任の医師が常時、治療室内に勤務していることが求められている。つまり、24時間365日体制を組んで医師が治療室内にいなければならないのだ。14年度改定で、そのうち2名以上が特定集中治療経験5年以上であり、「重症度、医療・看護必要度」を満たす患者割合も高い(=点数も高い)管理料1・2が新設され、従前の管理料1・2は管理料3・4となった。  18年度改定では、医師の勤務場所に関する要件が緩和され、「患者の当該治療室への入退室などに際して、看護師と連携をとって当該治療室内の患者の治...  24年度診療報酬改定は、高度急性期の病院にも大きな影響をもたらしている。それは、特定集中治療室(ICU)管理料や新生児特定集中治療室(NICU)管理料などの施設基準を点数の低い下位ランクに落とさざるを得ない病院が多く出ているからだ。  ICUの施設基準では、専任の医師が常時、治療室内に勤務していることが求められている。つまり、24時間365日体制を組んで医師が治療室内にいなければならないのだ。14年度改定で、そのうち2名以上が特定集中治療経験5年以上であり、「重症度、医療・看護必要度」を満たす患者割合も高い(=点数も高い)管理料1・2が新設され、従前の管理料1・2は管理料3・4となった。  18年度改定では、医師の勤務場所に関する要件が緩和され、「患者の当該治療室への入退室などに際して、看護師と連携をとって当該治療室内の患者の治療に

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