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眺望 医薬街道

外部委託は対人業務強化の橋頭堡

近藤正觀

2024年8月15日号

 厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会が7月25日に開催され、厚生労働省は薬局が行う調剤業務の一部外部委託を法令上明確にする案を示した。外部委託ができる業務は当面「薬剤一包化」(直ちに必要なものや散剤の一包化以外)に限定する方針。薬剤師を対物業務(医薬品取り揃えなど)から対人業務(服薬指導や疑義照会、健康指導)に移行させる狙いだ。  厚労省はすべての薬局が25年までにかかりつけ薬局としての機能を持たせることをめざしていた。そして、薬剤師が地域で活躍するために、処方箋受付時以外の対人業務の推進や、病院薬剤師との連携、健康サポート業務、薬局間の連携を強化し、薬剤師の専門性を地域医療に活かすことを掲げてきた。  調剤業務の外部委託についての議論は22年から開始されていた。21年4月の政府・規制改革推進会議で、調剤業務の効率化が取り...  厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会が7月25日に開催され、厚生労働省は薬局が行う調剤業務の一部外部委託を法令上明確にする案を示した。外部委託ができる業務は当面「薬剤一包化」(直ちに必要なものや散剤の一包化以外)に限定する方針。薬剤師を対物業務(医薬品取り揃えなど)から対人業務(服薬指導や疑義照会、健康指導)に移行させる狙いだ。  厚労省はすべての薬局が25年までにかかりつけ薬局としての機能を持たせることをめざしていた。そして、薬剤師が地域で活躍するために、処方箋受付時以外の対人業務の推進や、病院薬剤師との連携、健康サポート業務、薬局間の連携を強化し、薬剤師の専門性を地域医療に活かすことを掲げてきた。  調剤業務の外部委託についての議論は22年から開始されていた。21年4月の政府・規制改革推進会議で、調剤業務の効率化が取り上げ

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