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財界論

企業献金は社会貢献か(下)

第47回 マッチングファンドで個人献金増を

茨城大学名誉教授 古賀純一郎

2024年8月15日号

 東京電力福島第一原子力発電所事故をはじめとする東日本大震災での迷走気味の一連の対応が響いたのか政権党だった民主党への支持は急速に萎み、12年12月の総選挙で大勝した自民党の安倍晋三政権が樹立された。その時の経団連会長は首相とそりの合わない米倉弘昌住友化学会長だった。  きっかけは政権構想を米倉がバッサリ切り捨てる奔放かつ手厳しい発言。遊説先で安倍の表明した異次元の金融緩和政策導入について「大胆というより無鉄砲」などと非難した。プライドの高い安倍は激高し、深刻な事態へと発展。米倉を「暴走老人」と揶揄したマスコミもあった。もっとも、政権発足では恭順に徹し、「極めて重厚かつ強力な布陣」と褒めちぎり、強いリーダーシップでデフレ脱却、大胆な規制改革などに積極果敢に取り組むようエールを送る。  だが、安倍は許さなかった。政権交代...  東京電力福島第一原子力発電所事故をはじめとする東日本大震災での迷走気味の一連の対応が響いたのか政権党だった民主党への支持は急速に萎み、12年12月の総選挙で大勝した自民党の安倍晋三政権が樹立された。その時の経団連会長は首相とそりの合わない米倉弘昌住友化学会長だった。  きっかけは政権構想を米倉がバッサリ切り捨てる奔放かつ手厳しい発言。遊説先で安倍の表明した異次元の金融緩和政策導入について「大胆というより無鉄砲」などと非難した。プライドの高い安倍は激高し、深刻な事態へと発展。米倉を「暴走老人」と揶揄したマスコミもあった。もっとも、政権発足では恭順に徹し、「極めて重厚かつ強力な布陣」と褒めちぎり、強いリーダーシップでデフレ脱却、大胆な規制改革などに積極果敢に取り組むようエールを送る。  だが、安倍は許さなかった。政権交代で休

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