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間違いだらけのHTA

英NICE、「レカネマブ」非推奨を仮決定

第110回

東京大学大学院薬学系研究科医薬政策学 五十嵐中

2024年9月1日号

 英国NICE(医療技術評価機構)は8月22日に、エーザイ/米バイオジェンの早期アルツハイマー病(AD)治療薬「レケンビ」(一般名=レカネマブ)に関して「ガイダンスのドラフト版」を公表した。ドラフト版の記述では、レカネマブの使用は「非推奨」となる。なお、レカネマブはEMA(欧州医薬品庁)では承認が得られていないが、同日の8月22日に英国の承認をつかさどる機関・MHRA(英国医薬品・医療製品規制庁)において、「ApoE4ホモ接合体保持者『以外』のアルツハイマー型認知症・アルツハイマー由来の軽度認知障害(MCI)」の患者で承認が得られている。  米FDA(食品医薬品局)や日本のPMDA(医薬品医療機器総合機構)の承認条件と比較すると、有害事象(アミロイド関連画像異常、ARIA)の発現率が高くなるApoE4ホモ接合体保持者(対象患者全体の約15%)を、初めから適応除外している...  英国NICE(医療技術評価機構)は8月22日に、エーザイ/米バイオジェンの早期アルツハイマー病(AD)治療薬「レケンビ」(一般名=レカネマブ)に関して「ガイダンスのドラフト版」を公表した。ドラフト版の記述では、レカネマブの使用は「非推奨」となる。なお、レカネマブはEMA(欧州医薬品庁)では承認が得られていないが、同日の8月22日に英国の承認をつかさどる機関・MHRA(英国医薬品・医療製品規制庁)において、「ApoE4ホモ接合体保持者『以外』のアルツハイマー型認知症・アルツハイマー由来の軽度認知障害(MCI)」の患者で承認が得られている。  米FDA(食品医薬品局)や日本のPMDA(医薬品医療機器総合機構)の承認条件と比較すると、有害事象(アミロイド関連画像異常、ARIA)の発現率が高くなるApoE4ホモ接合体保持者(対象患者全体の約15%)を、初めから適応除外している点が

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