INTERVIEW
インタビュー・細水政和 キュリRMBキャピタル・パートナー
大正製薬のMBOは「ルール無視」
2024年9月1日号
時代遅れの日本市場、判例積み上げ是正を
大正製薬ホールディングスは1月、国内企業としては最大規模となる約7100億円に上るマネジメント・バイアウト(MBO、経営陣による買取)を成立させ、4月には東京証券取引所での上場廃止に至った。
株式を買い取ったのは、大正製薬HDのオーナー一族である上原茂氏(現・大正製薬HD社長)が代表を務める「大手門」。大手門は、一般株主から株式を買い集めるにあたって、会社側との交渉を経て、1株あたり8620円の価格を提示した。当時の株価に約5割程度のプレミアムが上乗せされた金額だ。
だが、この価格に一部の投資ファンドは「安すぎる」と反発。大手門の株式買取に応じず、東京地方裁判所へ公正な価格の決定を求めて裁判を起こすという法的手段を取っている。
主に米国の富裕層を顧客とし...
時代遅れの日本市場、判例積み上げ是正を
大正製薬ホールディングスは1月、国内企業としては最大規模となる約7100億円に上るマネジメント・バイアウト(MBO、経営陣による買取)を成立させ、4月には東京証券取引所での上場廃止に至った。
株式を買い取ったのは、大正製薬HDのオーナー一族である上原茂氏(現・大正製薬HD社長)が代表を務める「大手門」。大手門は、一般株主から株式を買い集めるにあたって、会社側との交渉を経て、1株あたり8620円の価格を提示した。当時の株価に約5割程度のプレミアムが上乗せされた金額だ。
だが、この価格に一部の投資ファンドは「安すぎる」と反発。大手門の株式買取に応じず、東京地方裁判所へ公正な価格の決定を求めて裁判を起こすという法的手段を取っている。
主に米国の富裕層を顧客とし、資
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