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アピアランスケアの普及促進を

第139回 日本がんサポーティブケア学会に参加して得た考察③

ジョージメイスン大学大学院(バージニア州)パブリックヘルス専攻  堀玲子

2024年9月1日号

 5月にさいたま市で行われた日本がんサポーティブケア学会の第9回学術集会に参加した。製薬会社は日夜研究を重ね、新たながん治療薬の開発をめざしている。一方、抗がん剤では有害事象が避けられないし、治療も長期化する。今後のがん治療の発展のためにも、この学会の取り組みは非常に重要と考えている。ここで得た知見を紹介したい。  前回8月15日号で触れた「アピアランスケア」をもう少し説明したい。おさらいだが、この言葉は、国立がん研究センター中央病院が提唱した。アピアランスケアは、医療者またその関連職種の人が、がん患者治療における外見、心理的、社会的な介入を行うことにより、がん患者を包括的に支援する活動とされている。  とくに女性患者では髪の毛や眉・睫毛の脱毛、色素沈着、爪の状態の変化による日常生活への懸念が増すことで、治療に影響を及ぼ...  5月にさいたま市で行われた日本がんサポーティブケア学会の第9回学術集会に参加した。製薬会社は日夜研究を重ね、新たながん治療薬の開発をめざしている。一方、抗がん剤では有害事象が避けられないし、治療も長期化する。今後のがん治療の発展のためにも、この学会の取り組みは非常に重要と考えている。ここで得た知見を紹介したい。  前回8月15日号で触れた「アピアランスケア」をもう少し説明したい。おさらいだが、この言葉は、国立がん研究センター中央病院が提唱した。アピアランスケアは、医療者またその関連職種の人が、がん患者治療における外見、心理的、社会的な介入を行うことにより、がん患者を包括的に支援する活動とされている。  とくに女性患者では髪の毛や眉・睫毛の脱毛、色素沈着、爪の状態の変化による日常生活への懸念が増すことで、治療に影響を及ぼす

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