眺望 医薬街道
一人暮らしと認知症対策が焦眉の急だ
近藤正觀
2024年9月1日号
内閣府の「高齢社会対策大綱の策定のための検討会」は8月5日、急激な高齢化への対応方針である「高齢社会大綱」の改定案をまとめた。6年ぶりのことだ。30年代には85歳以上人口が1000万人を超えると予想されるなか、フレイル化、認知症対策を急がなければならないとしている。
日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上人口)は世界一のスピードで上昇し、23年時点で29.1%にもなっている。40年には「団塊ジュニア世代」が65歳以上に突入する。65歳以上人口は40年がピークと予想されているが、高齢人口が減少しても少子化の影響で70年には高齢化率が38.7%になるという。超々高齢社会の社会全体の構図をどう描くか、問題が山積している。
高齢化と同時に進行しているのが「一人暮らし」の増加だ。65歳以上の一人暮らし人数は40年には20年に比べて370万人増加し、1050万人(...
内閣府の「高齢社会対策大綱の策定のための検討会」は8月5日、急激な高齢化への対応方針である「高齢社会大綱」の改定案をまとめた。6年ぶりのことだ。30年代には85歳以上人口が1000万人を超えると予想されるなか、フレイル化、認知症対策を急がなければならないとしている。
日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上人口)は世界一のスピードで上昇し、23年時点で29.1%にもなっている。40年には「団塊ジュニア世代」が65歳以上に突入する。65歳以上人口は40年がピークと予想されているが、高齢人口が減少しても少子化の影響で70年には高齢化率が38.7%になるという。超々高齢社会の社会全体の構図をどう描くか、問題が山積している。
高齢化と同時に進行しているのが「一人暮らし」の増加だ。65歳以上の一人暮らし人数は40年には20年に比べて370万人増加し、1050万人(男性
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