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生きるために「闘う」

がん患者団体活動の軌跡⑱治療延長決定

ジャーナリスト 出河雅彦

2024年9月1日号

 前回まで3回にわたって、滋賀医科大学前立腺癌小線源治療学講座の岡本圭生特任教授の小線源治療を希望する7人の患者と同医師が、滋賀医大に対し治療妨害禁止命令を出すよう裁判所に仮処分を申し立てた事件の経緯と滋賀医大側の主張を見てきた。今回は、申立てから約3ヵ月半後の2019年5月20日に大津地裁が出した決定について紹介する。  結論を先に言えば、大津地裁民事部(西岡繁靖裁判長)は待機患者7人の申立てを却下したものの、岡本医師の申立てについてはほぼ全面的に認め、滋賀医大に対し、19年7月1日〜同年11月26日の間、岡本医師が前立腺がん小線源治療の適応があると判断し、その同意を得た患者に小線源治療の施術をすることを妨害してはならない、と命じた。患者の申立てが却下されたのは、7人の滋賀医大病院の初診日が、滋賀医大が岡本医師の治療終了日を患者向けに周知した後...  前回まで3回にわたって、滋賀医科大学前立腺癌小線源治療学講座の岡本圭生特任教授の小線源治療を希望する7人の患者と同医師が、滋賀医大に対し治療妨害禁止命令を出すよう裁判所に仮処分を申し立てた事件の経緯と滋賀医大側の主張を見てきた。今回は、申立てから約3ヵ月半後の2019年5月20日に大津地裁が出した決定について紹介する。  結論を先に言えば、大津地裁民事部(西岡繁靖裁判長)は待機患者7人の申立てを却下したものの、岡本医師の申立てについてはほぼ全面的に認め、滋賀医大に対し、19年7月1日〜同年11月26日の間、岡本医師が前立腺がん小線源治療の適応があると判断し、その同意を得た患者に小線源治療の施術をすることを妨害してはならない、と命じた。患者の申立てが却下されたのは、7人の滋賀医大病院の初診日が、滋賀医大が岡本医師の治療終了日を患者向けに周知した後の1

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