読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー
危機感と不条理の混じり合い
大西一幸
2024年9月1日号
恐怖の正体
トラウマ・恐怖症からホラーまで
春日武彦著
中公新書
2023年9月刊
恐ろしい夢は何度も見る。最もポピュラーな怖い夢は、高いところから落ちる夢だろう。あれは何度見ても怖い。年齢を重ねてくると落ちる途中で夢であることに気付く。夢を見ることにも、経験の積み重ねがあるらしい。
若い時代にはあまり思い出したくない夢があり、なかでも失意の夢は今でも見る。これは夢というより「忘れられない」記憶というべきだろう。しかし失意の夢は「怖い夢」でもある。これもトラウマだと思う。
歳をとって見る夢は、不条理で怖い夢が多くなる。本棚から目当ての本を取り出せない、間違われて因縁をつけられている、自分を責める人物を思い出せないなど現実には命を脅かされるわけでもないが、見ている間はとても...
恐怖の正体
トラウマ・恐怖症からホラーまで
春日武彦著
中公新書
2023年9月刊
恐ろしい夢は何度も見る。最もポピュラーな怖い夢は、高いところから落ちる夢だろう。あれは何度見ても怖い。年齢を重ねてくると落ちる途中で夢であることに気付く。夢を見ることにも、経験の積み重ねがあるらしい。
若い時代にはあまり思い出したくない夢があり、なかでも失意の夢は今でも見る。これは夢というより「忘れられない」記憶というべきだろう。しかし失意の夢は「怖い夢」でもある。これもトラウマだと思う。
歳をとって見る夢は、不条理で怖い夢が多くなる。本棚から目当ての本を取り出せない、間違われて因縁をつけられている、自分を責める人物を思い出せないなど現実には命を脅かされるわけでもないが、見ている間はとても怖い
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