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技術革新と製薬企業の明日

技術突破できるかタウ阻害剤

第166回 死闘続くアルツハイマー病薬開発

宮田総研代表取締役 宮田満

2024年9月15日号

 日本での「レケンビ」(レカネマブ)商品化から8ヵ月足らずで、アルツハイマー型認知症治療薬開発の第二幕が開かれた。“ポスト・レケンビ”の戦いである。  8月1日、厚生労働省の薬事審議会医薬品第一部会が「ケセンラ」(ドナネマブ、米イーライリリー)の製造承認販売を承認した。レケンビに続く、第2の抗アミロイドβ(Aβ)抗体製品だ。対象患者はいずれも軽度記憶障害もしくは早期のアルツハイマー病患者である。25年は間違いなく、日本の医療現場で、両剤の優劣が問われることになる。だが現場を取材すると、驚いたことに抗Aβ抗体の医薬品としての評価が医療関係者の間で急速に変化していた。  一敗地にまみれたスイス・ロシュ・中外製薬・米ジェネンテックのグループが次世代の抗Aβ抗体で逆襲に転じ、神経変性の現況であるタウタンパク質阻害剤の開発も盛んになってきた...  日本での「レケンビ」(レカネマブ)商品化から8ヵ月足らずで、アルツハイマー型認知症治療薬開発の第二幕が開かれた。“ポスト・レケンビ”の戦いである。  8月1日、厚生労働省の薬事審議会医薬品第一部会が「ケセンラ」(ドナネマブ、米イーライリリー)の製造承認販売を承認した。レケンビに続く、第2の抗アミロイドβ(Aβ)抗体製品だ。対象患者はいずれも軽度記憶障害もしくは早期のアルツハイマー病患者である。25年は間違いなく、日本の医療現場で、両剤の優劣が問われることになる。だが現場を取材すると、驚いたことに抗Aβ抗体の医薬品としての評価が医療関係者の間で急速に変化していた。  一敗地にまみれたスイス・ロシュ・中外製薬・米ジェネンテックのグループが次世代の抗Aβ抗体で逆襲に転じ、神経変性の現況であるタウタンパク質阻害剤の開発も盛んになってきた。

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