医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

糖尿病薬市場でプレゼンスが縮小する日本メーカー

第210回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2024年9月15日号

 アステラス製薬は世界で2番目に市場の大きい自己免疫疾患薬でJAK阻害剤の「スマイラフ」、3番目に市場の大きい糖尿病薬ではSGLT2阻害剤の「スーグラ」を持っている。スーグラは配合剤を含めて24年3月期に279億円あるが、小野薬品が販売するアストラゼネカの「フォシーガ」の761億円からすれば4割にも満たない。スマイラフの売上げはわずか24億円で、後で登場したエーザイがギリアド・サイエンシズから導入したJAK阻害剤「ジセレカ」(オリジンはガラパゴス・セラピューティクス)の126億円に比べてその2割に満たない。  また、新たなモダリティとして注力している遺伝子治療薬は、大型化を期待しているAT132の臨床試験がストップしており、現在もまだ第Ⅱ相、ポンペ病のAT845が第Ⅰ相にあるだけでほかは前臨床段階。9月3日には従業員が約100人いる南サンフランシスコにある遺伝子治療の製造...  アステラス製薬は世界で2番目に市場の大きい自己免疫疾患薬でJAK阻害剤の「スマイラフ」、3番目に市場の大きい糖尿病薬ではSGLT2阻害剤の「スーグラ」を持っている。スーグラは配合剤を含めて24年3月期に279億円あるが、小野薬品が販売するアストラゼネカの「フォシーガ」の761億円からすれば4割にも満たない。スマイラフの売上げはわずか24億円で、後で登場したエーザイがギリアド・サイエンシズから導入したJAK阻害剤「ジセレカ」(オリジンはガラパゴス・セラピューティクス)の126億円に比べてその2割に満たない。  また、新たなモダリティとして注力している遺伝子治療薬は、大型化を期待しているAT132の臨床試験がストップしており、現在もまだ第Ⅱ相、ポンペ病のAT845が第Ⅰ相にあるだけでほかは前臨床段階。9月3日には従業員が約100人いる南サンフランシスコにある遺伝子治療の製造施

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