医薬経済オンライン

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薬のおカネを議論しよう

医学生たちが挑む「利益相反問題」

第121回

医療ガバナンス研究所医師 尾崎章彦

2024年9月15日号

 医師が処方する薬、その選択に製薬企業の影響はないか。  24年8月10日、帝京大学で開かれた第56回日本医学教育学会大会のひとつのシンポジウムで、このセンシティブな問題に対し、医学生や若手医師が真正面から取り組んだ。 「週に1回以上、製薬企業と面談している医師が56.9%もいる」ーー第119回(8月15日号)記事でも紹介した我われのアンケート調査の結果を発表したのは、兵庫県立淡路医療センターの外科レジデント・遠藤通意医師だ。  遠藤医師はさらに、製薬企業との接触が多い医師ほど企業からの情報を重視する傾向があった、また、医師の77.1%が「製薬企業の情報は中立的で正確だ」と回答していた、という調査結果を発表した。要するに、多くの同業者が事の重大さに気づいていない可能性がある、ということだ。  では、医学部ではこの問...  医師が処方する薬、その選択に製薬企業の影響はないか。  24年8月10日、帝京大学で開かれた第56回日本医学教育学会大会のひとつのシンポジウムで、このセンシティブな問題に対し、医学生や若手医師が真正面から取り組んだ。 「週に1回以上、製薬企業と面談している医師が56.9%もいる」ーー第119回(8月15日号)記事でも紹介した我われのアンケート調査の結果を発表したのは、兵庫県立淡路医療センターの外科レジデント・遠藤通意医師だ。  遠藤医師はさらに、製薬企業との接触が多い医師ほど企業からの情報を重視する傾向があった、また、医師の77.1%が「製薬企業の情報は中立的で正確だ」と回答していた、という調査結果を発表した。要するに、多くの同業者が事の重大さに気づいていない可能性がある、ということだ。  では、医学部ではこの問題を

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