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医政羅針盤

日医の医師偏在対策案について考える

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2024年9月15日号

 日本医師会は、8月21日の記者会見で「医師偏在に対する日本医師会の考え方」を公表した。5月15日号の本連載でも取り上げたように、財務省が医師偏在対策のために地域別単価の導入や、新規開業規制の導入を提案しており、それらに反発する日医として、早いうちに対案を示した格好だ。  日医も指摘するように、「医師偏在については、1つの手段で解決するような魔法の杖は存在せず、解決のために、あらゆる手段を駆使して複合的に対応していく必要がある」。それは日本に限った話ではなく、診療別や地域別の定員を設けてミクロ的な配置調整を行っている諸外国でも、医師偏在が解消できている訳でなく、多様な対策を講じて取り組んでいる。  だからと言って、実効性の低い対策をかき集めたところで意味はなく、より効果的な内容にしなければならない。他方で、そ...  日本医師会は、8月21日の記者会見で「医師偏在に対する日本医師会の考え方」を公表した。5月15日号の本連載でも取り上げたように、財務省が医師偏在対策のために地域別単価の導入や、新規開業規制の導入を提案しており、それらに反発する日医として、早いうちに対案を示した格好だ。  日医も指摘するように、「医師偏在については、1つの手段で解決するような魔法の杖は存在せず、解決のために、あらゆる手段を駆使して複合的に対応していく必要がある」。それは日本に限った話ではなく、診療別や地域別の定員を設けてミクロ的な配置調整を行っている諸外国でも、医師偏在が解消できている訳でなく、多様な対策を講じて取り組んでいる。  だからと言って、実効性の低い対策をかき集めたところで意味はなく、より効果的な内容にしなければならない。他方で、それだ

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