医薬経済オンライン

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2度目の「崖」を乗り切れるのか大塚HD

樋口CEOにとって最後となる重要な任務

2024年10月1日号

積極的に動いたが結果はいかに  この夏で創業60周年だそうだ。大塚ホールディングス(HD)の中核会社をなす大塚製薬である。人に例えれば還暦で、昔ならば長寿を祝うところであろう。だが、残念ながら同社を巡る状況は、関係者が諸手を挙げて喜べるタイミングにない。周知の通り、大塚のグローバル展開を支えた持続性抗精神病薬「エビリファイメンテナ」が来る10月に、常染色体優性多発性嚢胞腎治療薬「ジンアーク」が来年にそれぞれの特許が切れ、同社の試算で約3100億円もの減収が見込まれているからだ。  パテントクリフは新薬メーカーが避けては通れない宿命であり、その崖を、いかになだらかに修復できるかが経営者の腕だと見做されるようになって久しい。組織を率いる人徳なり、経営哲学なりは正直なところ、二の次とされている。サイエンスに立脚した事業を営みな... 積極的に動いたが結果はいかに  この夏で創業60周年だそうだ。大塚ホールディングス(HD)の中核会社をなす大塚製薬である。人に例えれば還暦で、昔ならば長寿を祝うところであろう。だが、残念ながら同社を巡る状況は、関係者が諸手を挙げて喜べるタイミングにない。周知の通り、大塚のグローバル展開を支えた持続性抗精神病薬「エビリファイメンテナ」が来る10月に、常染色体優性多発性嚢胞腎治療薬「ジンアーク」が来年にそれぞれの特許が切れ、同社の試算で約3100億円もの減収が見込まれているからだ。  パテントクリフは新薬メーカーが避けては通れない宿命であり、その崖を、いかになだらかに修復できるかが経営者の腕だと見做されるようになって久しい。組織を率いる人徳なり、経営哲学なりは正直なところ、二の次とされている。サイエンスに立脚した事業を営みながら

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