薬のおカネを議論しよう
ラスカー賞とGLP−1
第122回
医療ガバナンス研究所医師 谷本哲也
2024年10月1日号
GLP-1受容体作動薬が私の周囲でも人気だ。患者さんに処方する機会が多いのはもちろん、周囲の医療従事者やスタッフでも使用し始めた方が増えている。巷では美食を楽しみつつ高額薬を使うローマ貴族ばりの開業医もいると噂される。私自身は薬を使用せず、16時間程度絶食を行う間欠的ファスティングを3年以上続けているが、減量にはGLP-1受容体作動薬を使う方が大多数のようだ。
9月20日、肥満治療に対するGLP-1受容体作動薬の開発に対しラスカー賞が授与された。この賞は、広告事業で財を成した米国の実業家アルバート・ラスカーとその妻で慈善活動家のメアリーにより1945年に創設され、医学研究や公衆衛生活動を対象とした4部門で構成される。米国版ノーベル賞とも称され、実際、これまでの受賞者400人余りの約4分の1がノーベル賞を受賞した。
今回のラスカー・ドゥベイキ...
GLP-1受容体作動薬が私の周囲でも人気だ。患者さんに処方する機会が多いのはもちろん、周囲の医療従事者やスタッフでも使用し始めた方が増えている。巷では美食を楽しみつつ高額薬を使うローマ貴族ばりの開業医もいると噂される。私自身は薬を使用せず、16時間程度絶食を行う間欠的ファスティングを3年以上続けているが、減量にはGLP-1受容体作動薬を使う方が大多数のようだ。
9月20日、肥満治療に対するGLP-1受容体作動薬の開発に対しラスカー賞が授与された。この賞は、広告事業で財を成した米国の実業家アルバート・ラスカーとその妻で慈善活動家のメアリーにより1945年に創設され、医学研究や公衆衛生活動を対象とした4部門で構成される。米国版ノーベル賞とも称され、実際、これまでの受賞者400人余りの約4分の1がノーベル賞を受賞した。
今回のラスカー・ドゥベイキー
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