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生きるために「闘う」

がん患者団体活動の軌跡⑳説明義務違反訴訟(上)

ジャーナリスト 出河雅彦

2024年10月1日号

 前回まで、滋賀医科大学前立腺癌小線源治療学講座の岡本圭生特任教授の治療を希望する患者が岡本医師とともに滋賀医大の治療妨害禁止を求めた仮処分事件の一部始終について見てきた。今回からは、岡本医師の治療を受けた患者らが滋賀医大の泌尿器科学講座教授らを相手取り、損害賠償を求めた訴訟(以下、「説明義務違反訴訟」)の結末に至る経過をたどる。  説明義務違反訴訟での原告側主張の概要は以下のとおりである。  滋賀医大泌尿器科学講座の河内明宏教授は、寄付講座である前立腺癌小線源治療学講座が設置された2015年の春ころから、岡本医師とは別に泌尿器科でも小線源治療を行うことを計画した。泌尿器科で小線源治療を担当することになったのは、外科手術、特にロボット支援手術を専門としていた成田充弘医師(泌尿器科学講座の准教授で病院教授)である。小線源...  前回まで、滋賀医科大学前立腺癌小線源治療学講座の岡本圭生特任教授の治療を希望する患者が岡本医師とともに滋賀医大の治療妨害禁止を求めた仮処分事件の一部始終について見てきた。今回からは、岡本医師の治療を受けた患者らが滋賀医大の泌尿器科学講座教授らを相手取り、損害賠償を求めた訴訟(以下、「説明義務違反訴訟」)の結末に至る経過をたどる。  説明義務違反訴訟での原告側主張の概要は以下のとおりである。  滋賀医大泌尿器科学講座の河内明宏教授は、寄付講座である前立腺癌小線源治療学講座が設置された2015年の春ころから、岡本医師とは別に泌尿器科でも小線源治療を行うことを計画した。泌尿器科で小線源治療を担当することになったのは、外科手術、特にロボット支援手術を専門としていた成田充弘医師(泌尿器科学講座の准教授で病院教授)である。小線源治療

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