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支払いと結果 ━医療の構造━

「総じて民間プラン」優位にためらい?

第156回 MA総括:「FFSよりまし」MAフォー・オール論(①②③④❺⑥⑦)

2024年10月1日号

 J.P.ニューハウスらハーバード大学の医療政策サークルの多くは、伝統的なメディケア(TM)の出来高払い診療に対する民間メディケア・アドバンテージ(MA)のキャピテーション包括払い診療の可能性を長く擁護してきた。受給者構成の差(有利な選定)と支払い格差を認めつつ、対TMの費用と質の優位を繰り返し確認してきた(この章③④)。  B.E.ランドンらのサービス利用とケアの質の包括的なMA−TM比較は、2017年と少し時を経た状況だが「最新」の評価だ(しばしば共同研究の後見を担ったニューハウスは参加していない)。  臨床の質測定8項目中7でMA優位、患者の経験も7項目で同等かMAが上、しかも2010−17年にMAシェアが急拡大、受給者構成の平準化が進んでおり、違いが薄れる展開が見込まれる中、対TMの優位は却って広がったと強調した(表1、2)。 ...  J.P.ニューハウスらハーバード大学の医療政策サークルの多くは、伝統的なメディケア(TM)の出来高払い診療に対する民間メディケア・アドバンテージ(MA)のキャピテーション包括払い診療の可能性を長く擁護してきた。受給者構成の差(有利な選定)と支払い格差を認めつつ、対TMの費用と質の優位を繰り返し確認してきた(この章③④)。  B.E.ランドンらのサービス利用とケアの質の包括的なMA−TM比較は、2017年と少し時を経た状況だが「最新」の評価だ(しばしば共同研究の後見を担ったニューハウスは参加していない)。  臨床の質測定8項目中7でMA優位、患者の経験も7項目で同等かMAが上、しかも2010−17年にMAシェアが急拡大、受給者構成の平準化が進んでおり、違いが薄れる展開が見込まれる中、対TMの優位は却って広がったと強調した(表1、2)。

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