NOTEBOOK-こぼれ話
厳しい転職戦線、割増金が「やる気」に大きく影響
2024年10月1日号
人員削減が恒常化している製薬業界では「転職難民」が発生し、世知辛い業界となっている。 24年に入り、新たに武田薬品工業、住友ファーマ、田辺三菱製薬、協和キリンといった国内大手が一挙に早期退職者募集に乗り出している。これらはあくまで発表ベースで氷山の一角に過ぎず、水面下では外資大手なども着手済み。23年はアステラス製薬、塩野義製薬、バイエル薬品、ブリストルマイヤーズスクイブなどが人員整理を断行したが、その余波がのこるなかで、さらに大量のリストラ劇が続く、という悲惨な状況だ。 否が応でも耳目が集まる割増退職金をめぐっては「格差」が生まれ、転職活動の力の入れ具合にも如実に差が出ているようだ。他社から羨望の眼差しを向けられるのは「最大60ヵ月」と大盤振る舞いし、強力に転進支援する構えの武田薬品。「60ヵ月」の手切れ金は、ほぼ同時に早期退職を行う他社を...
人員削減が恒常化している製薬業界では「転職難民」が発生し、世知辛い業界となっている。 24年に入り、新たに武田薬品工業、住友ファーマ、田辺三菱製薬、協和キリンといった国内大手が一挙に早期退職者募集に乗り出している。これらはあくまで発表ベースで氷山の一角に過ぎず、水面下では外資大手なども着手済み。23年はアステラス製薬、塩野義製薬、バイエル薬品、ブリストルマイヤーズスクイブなどが人員整理を断行したが、その余波がのこるなかで、さらに大量のリストラ劇が続く、という悲惨な状況だ。 否が応でも耳目が集まる割増退職金をめぐっては「格差」が生まれ、転職活動の力の入れ具合にも如実に差が出ているようだ。他社から羨望の眼差しを向けられるのは「最大60ヵ月」と大盤振る舞いし、強力に転進支援する構えの武田薬品。「60ヵ月」の手切れ金は、ほぼ同時に早期退職を行う他社を大き
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