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巻頭言

ドラッグロス・ラグ対策、まずは中身の精査を

栄木憲和・EIKI CONSULTING プレジデント

2024年10月15日号

——米国経営者を対象に実施した、日本の創薬力とドラッグロス・ラグに関するアンケート調査が話題を呼びました。 栄木 近年、日本に創薬力はないと言われているが、理由を聞きたかった。ロス・ラグも知りたかったが、なぜ日本は騒いでいるのかと逆に問われた。ロス・ラグはないのが理想的だが、米ランド研究所の報告だと、全世界で上市した新薬の26%は米国で上市されていない(日英は57%、独は48%)。国内未承認で開発に着手されていないロス・ラグ品は86品目と言われているが、中身を精査しないといけない。 ——具体的にどう精査すべきなのでしょうか。 栄木 国・地域で患者数が異なる特有の疾患がある。例えば、膠原病は日本に多く、米国では少ない。膠芽腫は白人に多く、日本人には少ない。なかには「シャーガス病」のような... ——米国経営者を対象に実施した、日本の創薬力とドラッグロス・ラグに関するアンケート調査が話題を呼びました。 栄木 近年、日本に創薬力はないと言われているが、理由を聞きたかった。ロス・ラグも知りたかったが、なぜ日本は騒いでいるのかと逆に問われた。ロス・ラグはないのが理想的だが、米ランド研究所の報告だと、全世界で上市した新薬の26%は米国で上市されていない(日英は57%、独は48%)。国内未承認で開発に着手されていないロス・ラグ品は86品目と言われているが、中身を精査しないといけない。 ——具体的にどう精査すべきなのでしょうか。 栄木 国・地域で患者数が異なる特有の疾患がある。例えば、膠原病は日本に多く、米国では少ない。膠芽腫は白人に多く、日本人には少ない。なかには「シャーガス病」のような南米

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