医薬経済オンライン

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「買収と売却」で強かに業績伸ばす旭化成

シナジー効果など出せず不調な兼業メーカーを尻目に

2024年10月15日号

 自戒を込めて言わせてもらえば、軽々しく「シナジー」などと口に上らせるべきではないということがしみじみわかった。永遠の愛を誓ったカップルでさえ、3組に1組が相乗効果を果たせず破局する時代。頭だけで考えた通りには、社会も組織も人も、たやすく融合などしないのだ。  周知の通り今年に入って、国内大手化学の間で、祖業に連なる石油化学などのバルクケミカルと、ファインケミカルの代表である医薬品との“離縁”や“疎遠”が立て続けに表面化している。代表格は三菱ケミカルグループだ。小林喜光元会長が「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと」といったポエムに自己陶酔して「KAITEKI」経営をふわふわ続けていくうちに、医薬品子会社の田辺三菱製薬が投資上の重荷となった。そして9月上旬には、グループ外への売却を含めた事業ポートフォリオの見直しを進めている...  自戒を込めて言わせてもらえば、軽々しく「シナジー」などと口に上らせるべきではないということがしみじみわかった。永遠の愛を誓ったカップルでさえ、3組に1組が相乗効果を果たせず破局する時代。頭だけで考えた通りには、社会も組織も人も、たやすく融合などしないのだ。  周知の通り今年に入って、国内大手化学の間で、祖業に連なる石油化学などのバルクケミカルと、ファインケミカルの代表である医薬品との“離縁”や“疎遠”が立て続けに表面化している。代表格は三菱ケミカルグループだ。小林喜光元会長が「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと」といったポエムに自己陶酔して「KAITEKI」経営をふわふわ続けていくうちに、医薬品子会社の田辺三菱製薬が投資上の重荷となった。そして9月上旬には、グループ外への売却を含めた事業ポートフォリオの見直しを進めているこ

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