医薬経済オンライン

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医薬品開発の歩み進める「王子ファーマ」

動物薬は実用化間近、ヒト用も準備が順調

2024年10月15日号

 製紙業界最大手の王子ホールディングスの子会社「王子ファーマ」が、東京都から「第一種医薬品製造販売業許可」と「第二種医薬品製造販売業許可」を取得した。同社はすでに「動物用医薬品製造販売業」と「動物用医薬品店舗販売業」の許可を取得している。今回の許可は薬機法で規定されているヒト用医薬品事業で必須とされる総括製造販売責任者、品質保証責任者、安全管理責任者の3役を揃えた管理体制が整ったことになる。  王子ファーマは以前、本誌でも紹介した(21年2月1日号)が、王子製紙が木材から紙にする際に出る副産物のヘミセルロースから医薬品をつくる研究開発を行なっている。木質成分由来の医薬品としては抗がん剤の「イリノテカン」「ドタキセル」「パクリタキセル」など数多くあるし、漢方薬に至っては大部分が植物由来だ。だが、世界の製紙会社で医薬品開発に乗り出す会...  製紙業界最大手の王子ホールディングスの子会社「王子ファーマ」が、東京都から「第一種医薬品製造販売業許可」と「第二種医薬品製造販売業許可」を取得した。同社はすでに「動物用医薬品製造販売業」と「動物用医薬品店舗販売業」の許可を取得している。今回の許可は薬機法で規定されているヒト用医薬品事業で必須とされる総括製造販売責任者、品質保証責任者、安全管理責任者の3役を揃えた管理体制が整ったことになる。  王子ファーマは以前、本誌でも紹介した(21年2月1日号)が、王子製紙が木材から紙にする際に出る副産物のヘミセルロースから医薬品をつくる研究開発を行なっている。木質成分由来の医薬品としては抗がん剤の「イリノテカン」「ドタキセル」「パクリタキセル」など数多くあるし、漢方薬に至っては大部分が植物由来だ。だが、世界の製紙会社で医薬品開発に乗り出す会社は

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