医薬経済オンライン

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世界の医薬品業界

ロシュの長期経営戦略と免疫疾患薬市場

第211回

研ファーマ・ブレーン 永江研太郎

2024年10月15日号

 ロシュは9月30日、ロンドンで投資家向けに「ファーマ・デイ2024」を1日かけて開催した。ロシュは28年にはバイオシミラーの登場などで23年の医薬品売上高から68億CHF(スイスフランの略称、10月初めのレートで約80億ドル)を失うと予想している。だが、現在急拡大している黄斑変性症薬の「バビースモ」、ロシュのトップ製品で多発性硬化症の抗CD20抗体である「オクレバス」(日本なし)、B細胞リンパ腫の「ポライビー」の増加額でそれはカバーでき、ほかの成長製品の増加分、現在第Ⅲ相段階の新製品を加えると28年には175億CHF増(206億ドル増)となり、成長を続けられるとした。  ロシュの強みのひとつは多くがバイオ製剤であることで、例えばバイオシミラーも増えた「ハーセプチン」は23年に18億ドルあってブロックバスターを維持しており、28年時点で10億ドルは確保できると見込んでいる...  ロシュは9月30日、ロンドンで投資家向けに「ファーマ・デイ2024」を1日かけて開催した。ロシュは28年にはバイオシミラーの登場などで23年の医薬品売上高から68億CHF(スイスフランの略称、10月初めのレートで約80億ドル)を失うと予想している。だが、現在急拡大している黄斑変性症薬の「バビースモ」、ロシュのトップ製品で多発性硬化症の抗CD20抗体である「オクレバス」(日本なし)、B細胞リンパ腫の「ポライビー」の増加額でそれはカバーでき、ほかの成長製品の増加分、現在第Ⅲ相段階の新製品を加えると28年には175億CHF増(206億ドル増)となり、成長を続けられるとした。  ロシュの強みのひとつは多くがバイオ製剤であることで、例えばバイオシミラーも増えた「ハーセプチン」は23年に18億ドルあってブロックバスターを維持しており、28年時点で10億ドルは確保できると見込んでいる。

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