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アトピーへのデュピクセント、1人痒み改善に年1000万円

第54回

黒澤 恵

2024年10月15日号

 市場調査会社IQVIAによれば、モノクローナル抗体「デュピクセント」(デュピルマブ)の24年第2四半期(4〜6月)売上げが好調なようだ。同剤は日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」でも「寛解導入だけではなく、寛解維持にも適した薬剤」とされ、評価は高い。  そこで今回はアトピー性皮膚炎に対するデュピルマブの費用対効果をNNT(治療必要者数:ある治療が1人で奏効するのに必要な治療者数)を基準に考えてみたい。  厚生労働省による「最適使用推進ガイドライン デュピルマブ(遺伝子組換え)〜アトピー性皮膚炎〜」では、「ステロイド外用薬やカルシニューリン阻害外用薬等との併用により」「6ヵ月を目安と」して「寛解の維持が得られた場合には(略)本剤投与の一時中止等を検討すること」と抑制的だが、皮膚学会ガイドラインでは「寛解を維持す...  市場調査会社IQVIAによれば、モノクローナル抗体「デュピクセント」(デュピルマブ)の24年第2四半期(4〜6月)売上げが好調なようだ。同剤は日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021」でも「寛解導入だけではなく、寛解維持にも適した薬剤」とされ、評価は高い。  そこで今回はアトピー性皮膚炎に対するデュピルマブの費用対効果をNNT(治療必要者数:ある治療が1人で奏効するのに必要な治療者数)を基準に考えてみたい。  厚生労働省による「最適使用推進ガイドライン デュピルマブ(遺伝子組換え)〜アトピー性皮膚炎〜」では、「ステロイド外用薬やカルシニューリン阻害外用薬等との併用により」「6ヵ月を目安と」して「寛解の維持が得られた場合には(略)本剤投与の一時中止等を検討すること」と抑制的だが、皮膚学会ガイドラインでは「寛解を維持するた

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