医薬経済オンライン

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読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー

立ち止まり考えて見える景色

第251回

大西一幸

2024年10月15日号

コード・グレー 救命救急医がみた医療の限界と不確実性 ファーゾン・A・ナーヴィ 桐谷知未訳/原井宏明監修 2024年8月刊 みすず書房  9月末で終了したNHKの連続テレビ小説、「虎に翼」の主人公は、自分とは相いれない意見や認識、理解が追い付かない話などを聴くと「はて」と首を傾げるのが定番で、ドラマの展開のなかでは有効なスパイスとして機能していた。描かれていた時代には、他にも意外に多くの人が「はて」と小首を傾げていたのではないか。誰かの、そして大きな声に「はて」と考えることもなく同調し、その声が多く大きいほど安心してしまう現代社会のメンタリティに、「はて」と立ち止まることに意味を見つけたことだけでも、このドラマは手柄だったと思う。  医療の世界ではこの「はて」がどのように扱われているのだろう... コード・グレー 救命救急医がみた医療の限界と不確実性 ファーゾン・A・ナーヴィ 桐谷知未訳/原井宏明監修 2024年8月刊 みすず書房  9月末で終了したNHKの連続テレビ小説、「虎に翼」の主人公は、自分とは相いれない意見や認識、理解が追い付かない話などを聴くと「はて」と首を傾げるのが定番で、ドラマの展開のなかでは有効なスパイスとして機能していた。描かれていた時代には、他にも意外に多くの人が「はて」と小首を傾げていたのではないか。誰かの、そして大きな声に「はて」と考えることもなく同調し、その声が多く大きいほど安心してしまう現代社会のメンタリティに、「はて」と立ち止まることに意味を見つけたことだけでも、このドラマは手柄だったと思う。  医療の世界ではこの「はて」がどのように扱われているのだろうかと

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