医薬経済オンライン

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現場が望む社会保障制度

トリプル改定で障害福祉に適正化の圧力

第114回

ニッセイ基礎研究所主任研究員 三原 岳

2024年11月1日号

 24年度は2年サイクルの診療報酬改定と、3年周期の介護報酬、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの報酬が同時に見直されたことで、「トリプル改定」と称された。さらに、人工呼吸器などを付けて暮らす「医療的ケア児」に対する支援で、医療と障害の連携強化が図られるなど、これまで以上に3つの連動が意識された。  その半面、障害福祉報酬では、入浴や食事などを提供する「生活介護」や就労移行を支援するサービスに関して、給付適正化策が講じられた。この背景には、障害福祉サービスの予算が右肩上がりで増え続けていることがあり、歳出カットをめざす財務省の圧力が強まっている。今回はトリプル改定のうち、障害福祉報酬の見直しの内容と論点を考えたい。  次期診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の同時改定では、物価高騰・賃金上昇、経営の状況、支え...  24年度は2年サイクルの診療報酬改定と、3年周期の介護報酬、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスの報酬が同時に見直されたことで、「トリプル改定」と称された。さらに、人工呼吸器などを付けて暮らす「医療的ケア児」に対する支援で、医療と障害の連携強化が図られるなど、これまで以上に3つの連動が意識された。  その半面、障害福祉報酬では、入浴や食事などを提供する「生活介護」や就労移行を支援するサービスに関して、給付適正化策が講じられた。この背景には、障害福祉サービスの予算が右肩上がりで増え続けていることがあり、歳出カットをめざす財務省の圧力が強まっている。今回はトリプル改定のうち、障害福祉報酬の見直しの内容と論点を考えたい。  次期診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の同時改定では、物価高騰・賃金上昇、経営の状況、支え手

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