日本の薬機規制 その批判的考察
薬供給不安の真の犯人は
第51回 ―医政局、医薬局(保険局)の問題点―
元厚生労働省(薬系技官)津田重城
2024年11月1日号
10月22日の業界誌が、前日の厚生労働省医政局の「医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議」の内容を報道した。主な内容は、限定出荷解除へ定期的な検討を促進することや、安定確保医薬品リストの医薬品数を基本的に増やすことだ。
全体の構図を見ない発言
前者に関する厚労省と個別企業のヒアリングや、厚労省と日本製薬団体連合会との協議には膨大な労力がかかり、今後の法改正はもちろん、細部を詰めていく作業には多大な労力が必要だろう。社会保険庁長官を務めた堤修三氏は医薬品安定供給の法的根拠として「健康保険法による薬価基準収載行為に求めるほかはない」(*)としており、業者の安定供給義務を薬機法に書くのか(堤氏は明確に否定している)医療法なのかなかなか決着しないのは、これらの問題が背後にあるかと考えてしまう。
一部業界誌で...
10月22日の業界誌が、前日の厚生労働省医政局の「医療用医薬品の安定確保策に関する関係者会議」の内容を報道した。主な内容は、限定出荷解除へ定期的な検討を促進することや、安定確保医薬品リストの医薬品数を基本的に増やすことだ。
全体の構図を見ない発言
前者に関する厚労省と個別企業のヒアリングや、厚労省と日本製薬団体連合会との協議には膨大な労力がかかり、今後の法改正はもちろん、細部を詰めていく作業には多大な労力が必要だろう。社会保険庁長官を務めた堤修三氏は医薬品安定供給の法的根拠として「健康保険法による薬価基準収載行為に求めるほかはない」(*)としており、業者の安定供給義務を薬機法に書くのか(堤氏は明確に否定している)医療法なのかなかなか決着しないのは、これらの問題が背後にあるかと考えてしまう。
一部業界誌では
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