医薬経済オンライン

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読む医療ー医者が書いた本の斜め読みー

政治と科学の折り合いの悪さ

第252回

大西一幸

2024年11月1日号

疫禍動乱 世界トップクラスのワクチン学者が語る、Covid-19の陰謀・真実・未来 ポール・A・オフィット 関谷冬華訳/大沢基保日本語版監修 2024年9月刊/日経ナショナルジオグラフィック  感染症やワクチン関連の読書でしばしば登場する人物が、英国の元小児科医アンドリュー・ウェイクフィールドだ。MMRワクチンを接種すると自閉症を発症するという論文を発表、98年に『ランセット』に掲載された。しかし、掲載後に誤りが指摘されて、ランセットは10年に論文を撤回し、同時にウェイクフィールド自身の医師免許も剥奪されている。彼はその後、米国に移住し、自説を喧伝して回った。  要するに現在では、(健全と思われる世論では)ウェイクフィールドの説は与太話でしかないのだが、米国移住後も彼は大活躍し多額の報酬を得ているらしい。... 疫禍動乱 世界トップクラスのワクチン学者が語る、Covid-19の陰謀・真実・未来 ポール・A・オフィット 関谷冬華訳/大沢基保日本語版監修 2024年9月刊/日経ナショナルジオグラフィック  感染症やワクチン関連の読書でしばしば登場する人物が、英国の元小児科医アンドリュー・ウェイクフィールドだ。MMRワクチンを接種すると自閉症を発症するという論文を発表、98年に『ランセット』に掲載された。しかし、掲載後に誤りが指摘されて、ランセットは10年に論文を撤回し、同時にウェイクフィールド自身の医師免許も剥奪されている。彼はその後、米国に移住し、自説を喧伝して回った。  要するに現在では、(健全と思われる世論では)ウェイクフィールドの説は与太話でしかないのだが、米国移住後も彼は大活躍し多額の報酬を得ているらしい。反

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