医薬経済オンライン

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上昌広の日本医療の診立て

コスタイベは国産ワクチン開発呪縛の犠牲か

第51回 普通の医師では理解ができない動き、説明責任欠く厚労省

医療ガバナンス研究所理事長

2024年12月1日号

 11月1日号に引き続き、新型コロナウイルスワクチンをめぐるMeiji Seikaファルマの迷走について書きたい。ワクチン行政の宿痾を象徴している。  私は、前回の寄稿で「コスタイベを法定接種の枠組みに組み込むことで、長期にわたり、(親会社の)明治(ホールディングス)が巨額の利益を得る、(中略)コロナワクチンを国が買い上げるからだ。現場で使用されようがされないが関係ない」と記した。同様の主張を、YouTubeチャンネル『郷原信郎の「日本の権力を斬る!」』など、いくつかの媒体で繰り返している。私の主張を取り上げたメディアには、Meiji Seikaから抗議を受けたところもある。同社は、厚労省と買い上げの契約はなく、通常の医薬品と同じ扱いで取引されているという。  これは額面通りには受け取れない。9月24日に厚生労働省が発表した「10月からの定期接種化等に...  11月1日号に引き続き、新型コロナウイルスワクチンをめぐるMeiji Seikaファルマの迷走について書きたい。ワクチン行政の宿痾を象徴している。  私は、前回の寄稿で「コスタイベを法定接種の枠組みに組み込むことで、長期にわたり、(親会社の)明治(ホールディングス)が巨額の利益を得る、(中略)コロナワクチンを国が買い上げるからだ。現場で使用されようがされないが関係ない」と記した。同様の主張を、YouTubeチャンネル『郷原信郎の「日本の権力を斬る!」』など、いくつかの媒体で繰り返している。私の主張を取り上げたメディアには、Meiji Seikaから抗議を受けたところもある。同社は、厚労省と買い上げの契約はなく、通常の医薬品と同じ扱いで取引されているという。  これは額面通りには受け取れない。9月24日に厚生労働省が発表した「10月からの定期接種化等につ

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