家計簿目線の医療経済 コスパ患者学
リクシアナ:売上げ絶好調だがエビデンスは?
第57回
黒澤 恵
2024年12月1日号
「リクシアナ」(エドキサバン)の快進撃が止まらない。
民間調査会社IQVIAによれば、24年第2四半期(4〜6月)の売上高はキイトルーダに続く第2位で、前年比13.8%増の379億5900万円だった。心房細動(AF)患者に対する適応がなかった13年時点で、それにもかかわらず日本循環器学会がガイドライン(①)で「推奨」するという椿事をもたらした薬剤だけのことはある、ということだろうか。
しかし、連載第42回(24年4月15日号)で指摘したように、日本人AF患者に対するエドキサバンの有用性はさほど大きくない。日本人AF患者536人を無作為化した試験においてエドキサバンは、用量の高低(30〜60 ㎎/日)を問わず、出血性イベント、血栓塞栓性イベントのいずれも、ワルファリン群と有意差は認められなかった(②)。
にもかかわらず、エドキサバンは「ワルファリ...
「リクシアナ」(エドキサバン)の快進撃が止まらない。
民間調査会社IQVIAによれば、24年第2四半期(4〜6月)の売上高はキイトルーダに続く第2位で、前年比13.8%増の379億5900万円だった。心房細動(AF)患者に対する適応がなかった13年時点で、それにもかかわらず日本循環器学会がガイドライン(①)で「推奨」するという椿事をもたらした薬剤だけのことはある、ということだろうか。
しかし、連載第42回(24年4月15日号)で指摘したように、日本人AF患者に対するエドキサバンの有用性はさほど大きくない。日本人AF患者536人を無作為化した試験においてエドキサバンは、用量の高低(30〜60 ㎎/日)を問わず、出血性イベント、血栓塞栓性イベントのいずれも、ワルファリン群と有意差は認められなかった(②)。
にもかかわらず、エドキサバンは「ワルファリン」
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