働く脊損者<オッサン>
寒暖差と車椅子ユーザー
第09回
株式会社グルメ杵屋 最高デジタル責任者 河上崇陽
2024年12月1日号
冬の到来である。11月中旬にもなると、大阪の街も急激に冷え込み始める。その変化は、健常者であれば寒さが「肌を引き締める」程度のものかもしれない。しかし、脊髄損傷を抱える私にとっては、外気温の変化が身体に与える影響が格段に大きい。
今回は、その冷えと筋肉のこわばり、そして冬の寒さが生活にどのような影響を与えるのかについて語ろうと思う。
脊髄損傷後の身体は、健常時と比べ、気温の変化に対する感覚が過敏だ。例えば、前日よりも気温が2〜3度下がっただけで、体がまるで別物のように感じられる。健常者だった頃、冬の晴れた朝の冷たい空気は、むしろ心地よく目を覚ますための刺激だった。
ところが現在では、気温が18度を下回るだけで、両腕の手のひらや前腕が冷え、さらに手首から肘にかけて筋肉が筋に沿って硬直し始める。力が入りにく...
冬の到来である。11月中旬にもなると、大阪の街も急激に冷え込み始める。その変化は、健常者であれば寒さが「肌を引き締める」程度のものかもしれない。しかし、脊髄損傷を抱える私にとっては、外気温の変化が身体に与える影響が格段に大きい。
今回は、その冷えと筋肉のこわばり、そして冬の寒さが生活にどのような影響を与えるのかについて語ろうと思う。
脊髄損傷後の身体は、健常時と比べ、気温の変化に対する感覚が過敏だ。例えば、前日よりも気温が2〜3度下がっただけで、体がまるで別物のように感じられる。健常者だった頃、冬の晴れた朝の冷たい空気は、むしろ心地よく目を覚ますための刺激だった。
ところが現在では、気温が18度を下回るだけで、両腕の手のひらや前腕が冷え、さらに手首から肘にかけて筋肉が筋に沿って硬直し始める。力が入りにくく
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