医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

刮目すべき放射性リガンドの前途

第169回 難治性がん克服への道筋

宮田総研代表取締役 宮田満

2024年12月15日号

 11月21日、スイス・ノバルティスが新しい中期経営計画を発表した。目を引いたのは、中長期的に同社の成長を担う3つのバイオ・プラットフォーム(モダリティ)だった。核酸医薬(xRNA)、遺伝子治療・細胞、放射性医薬品である。とくに放射性医薬品の潜在市場は290億ドルもあると開発意欲を示した。  現在のバイオ医薬で抗体薬物複合体(ADC)が我が世を謳歌している。気の早い製薬業界では、ポストADCを探す動きも激しくなってきた。放射性医薬品、なかでも創薬標的と特異的に結合する分子(リガンド)に放射性同位元素(RI)を結合した放射性リガンド(RIL)こそが、有力候補として浮かび上がってきた。低分子や中分子、ペプチド、抗体、核酸など多様なリガンドが開発されており、こうしたリガンドにRIを結合した治療薬をRILと総称する。  放射性医薬品と言え...  11月21日、スイス・ノバルティスが新しい中期経営計画を発表した。目を引いたのは、中長期的に同社の成長を担う3つのバイオ・プラットフォーム(モダリティ)だった。核酸医薬(xRNA)、遺伝子治療・細胞、放射性医薬品である。とくに放射性医薬品の潜在市場は290億ドルもあると開発意欲を示した。  現在のバイオ医薬で抗体薬物複合体(ADC)が我が世を謳歌している。気の早い製薬業界では、ポストADCを探す動きも激しくなってきた。放射性医薬品、なかでも創薬標的と特異的に結合する分子(リガンド)に放射性同位元素(RI)を結合した放射性リガンド(RIL)こそが、有力候補として浮かび上がってきた。低分子や中分子、ペプチド、抗体、核酸など多様なリガンドが開発されており、こうしたリガンドにRIを結合した治療薬をRILと総称する。  放射性医薬品と言えば

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